医療事務員が医院の経営をにぎると言っても過言ではないのではないか
医療事務員が医院の経営をにぎると言っても過言ではないのではないかと、いきなりえらそうなタイトルですが、どういうことかというと・・・
個人医院の受付(医療事務)って、その医院の顔なんです。
そして患者さんへの対応は医院の経営をはかる上で重要な役割を持っていると思うんです。
目次
医院の収入の増減は医療事務の腕にかかっている
医院の収入は診療報酬です。
医療費の一部(1割や2割や3割や500円など)を患者さんから受領し残りの金額を支払機関に請求し支払ってもらいます。
入力ミスをすると収入減になってしまう場合
・診療内容をコンピュータに入力するとき入力ミスをしてしまった。
・算定方法をまちがえていた。
・算定もれや傷病名もれ
・保険証番号の確認ミス
負担割合が3割の患者さんが窓口で900円支払った場合、あとの7割の2100円が支払機関から審査後に振り込まれます。負担割合が1割の患者さんで同じ点数なら窓口で300円、あとの9割が2700円です。
入力ミスや過剰診療や薬と病名や診療内容が合致してないと、審査支払機関からレセプトを戻され、その分は入金されません。まちがいが多いとその分、医院の収入が減ってしまいます。
間違いに気づいて取り下げしたり、返ってきたものを再提出しても却下されることも多いです。
逆に、入力漏れをしていても支払機関からは「この場合、これも算定できますよ」なんて加算されることはないから損している場合もあります。勉強不足も収入にかかわってきます。
ほかにも健康保険証の有効期限が切れてる場合や、社会保険から国民健康保険にかわっていたのに確認ミスだったりもあります。この場合も請求した該当月には支払われません。
レセプト=お金という考え
紙のレセプトで提出してた頃の話で、知人に聞いた話ですが、レセプトを雑にあつかうとひどくおこる先生がいたそうです。
レセプトを渡すときにわざとしたわけではなかったけど、紙の端をぐちゃっとつかんでしまっただけで「これはお金だから、雑にあつかわないで!!」と注意されたそうです。
レセプトを提出して支払われるお金は医院の大きな収入源なんで先生がそう言うのもなんとなくわかります。でも「そこまでおこらなくても・・・」と言ってました。
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患者さんへの対応も結局はお金につながる
表現が悪いかもしれませんがお客さんが来なければ商売は成り立たない…患者さんが来なければ医院の経営も行き詰ってしまいます。医療事務員が受け取る給与もレセプトで請求して審査支払機関から支払われるお金でまかなわれているのですから。
ある店でラーメンを注文したら店員の態度が悪い。ラーメンはおいしかったけど不愉快だった。ほかにも同じようなラーメン屋さんはあるから、これからは別の店に行く。
具合が悪かったから病院に行くと、受付の態度が悪い。薬をもらって治ったけど、薬ならどこでも処方してくれるから、これからはちがう病院に行く。
同じような感じですね。
よいものを提供されてもスタッフの悪い態度で評価がすごく下がってしまう。
体調が悪い時って心も弱くなってるから、だれでも優しくしてもらいたいものです。
しんどくて受診してるのに、不親切な言い方をされたり、ムスッとされたりしたら、嫌な気分になるし、うったえたい症状があったり聞きたいことがあっても話しかけにくくなります。
そして「もう二度とこの病院には来ない!!」という気持ちになるでしょう。
その上、誰かに聞かれたら「あの病院は行かないほうがいいよ」と言われるかもしれないし、口コミに書き込まれるかもしれません。評判が悪くなったら医院も経営難となってしまうかもしれません。
院長からは患者さんにやさしくしてあげてくださいとよく言われます。
今の勤務先でも面接のとき「受付ではムスッとした顔はしないでいつもニコニコしててくださいね。患者さんにはやさしくしてあげてくださいね。」と言われました。
お金や評判うんぬんより、自分が体調が悪くて受診することを考えるとやはりやさしく接してくれると安心しますよね。
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